テーマは『生活確保要配慮者』への居住支援

第3回地域価値向上セミナー@大阪宅建。 
岡山からエステート・イノウエの曽我さんと、全宅連の岡崎さんのご講演を聞いてきました。
後半は大阪人間科学大学の石川先生にもパネラーとして参加。
行政・支援者・不動産関係者とのネットワークについて学ばせてもらいました。

増え続ける高齢者世帯と公営住宅の状況は?

まずはじめに、全宅連の岡崎さんより日本の高齢者世帯の増加と公営住宅の状況を数字も用いてお話いただきました。
高齢者世帯のうち特に65歳以上の単身世帯が10年程度前から大きく増加している(+54%)。
また、高齢者世帯の23%が賃貸住宅に居住(約300万世帯)。生活保護受給の高齢者は90万世帯なので、賃貸住宅居住の高齢者の約1/3が生活保護受給世帯である。
この状況に対して、公営住宅の戸数は約216万戸、ここ10年で2万戸減少、平成26年度時点の倍率は、全国が5.8倍、東京が22.8倍、大阪府が10.5倍。
つまり、高齢者世帯(特に生活保護受給世帯)が居住できる賃貸住宅が足りていない状況である。
実際数字で知ると他人事ではないと感じます。

要支援者(住宅確保要配慮者)を笑顔にする不動産屋さん

そのような問題に真正面からチャレンジして、結果もしっかり出しているイノウエエステートの曾我さん。
岡山県で取り組みされていること、課題をどう解決したのか?日々工夫されていることなどをお話いただきました。
「不動産事業を通じて地域社会に貢献したい」をミッションに掲げ、生活確保要配慮者の方への仲介実績は10年間で約600件。
さらに賃貸仲介だけでなく、自ら物件を購入~賃貸オーナーとして、「住みたいを叶える部屋づくり」、「低家賃でも快適な住まい」を提供されています。
後半は、大阪人間科学大学の石川先生にもパネラーとして参加。福祉と不動産事業者との連携の重要性について語ってくださいました。


■所感
今回のセミナーはダイレクトな社会問題の解決系の内容でしたが、不動産屋さんとして知っておかなければいけない、とても重要なセミナーであったと感じました。
大阪も岡山に負けないよう頑張らないと!!そう思えた1日でした。

■今日のまとめ
共感いただける大家さんは、是非ご連絡ください!!