こんにちは!エンジョイワークス 和歌山担当の三宅です

今回は1月20、21日に開催されたまちづくりワークショップ in和歌山市雑賀崎(さいかざき)の模様をレポートします。昨年より和歌山社会経済研究所が和歌山県庁、和歌山大学と連携して取り組みを進めており、エンジョイワークスは協力パートナーとして関わっています。

和歌山の美しい湊町「雑賀崎」ってどんな所?

雑賀崎は万葉集で「紀伊国の 雑賀の浦に出で見れば 海人の燈火 波の間に見ゆ」と詠まれている古くからの景勝地。さらに「日本遺産 絶景の宝庫 和歌の浦」として登録されている漁村です。まちは狭い路地と階段が迷路のようになっており、初めて来た人は迷子になってしまうほど。斜面に家々が密集した独特な景観で「日本のアマルフィ」とも呼ばれています。雑賀崎漁港では週に5日、とれたての新鮮なお魚を漁船から直接買うことができる「はた売り」を行っており、「2~3時間前まで海を泳いでいた新鮮な魚」を買うことができる人気のスポットです。
和歌山市駅よりバスで約40分、マイカーであれば約20分で行くことができますので、興味ある方は行ってみてはいかがでしょうか。

はたの売り場。火・土・祝前の天気よい日に開催、1月の時期は午後3時から売り切れまで


そんな雑賀崎ですが、人口減少により空き家が増加しています。外観調査と地元住民からの情報では172物件もの空き家があり、空き家率は15%になります。海辺に密集して住宅があり再建築不可の物件も多いことが主な原因になっています。

地域住民・学生・自治体職員も参加!まちづくりワークショップ

前回は2023年11月にまちづくりの全体像を考える機会とし、今回1月20日、21日のワークショップではエンジョイワークスが持つ空き家再生のノウハウを解説しながら地域の住民、和歌山大学の学生、自治体職員と一緒に雑賀崎のまちづくり案を作成しました。

■1日目(1月20日)
・前回ワークショップ振り返り
・雑賀崎の宿泊施設と空き家の見学
・滞在プランやコンテンツのアイデア会議(ワークショップ)

■2日目(1月21日)
・ソフト面(サービスやコンテンツ)の費用や収支計画作成
・最終まとめ~報告会

滞在プラン・コンテンツを考えるワークショップ。地域住民・学生・自治体職員たちも真剣そのもの
雑賀崎の空き家をみんなで見学。高低差があり歩くのが大変!だが、そこが良い
ワーク途中でちょっと休憩。私の上司、彼末さんからの差し入れカマスの干し焼き。これがめちゃくちゃ美味しいんだわ

1日目は雑賀崎の宿泊施設と空き家の見学、雑賀崎での滞在コンテンツ、滞在プランを地域住民、学生と一緒に考えました。2日目は実際に空き家に対して、どのような機能を持たせるのか、またハード整備だけではなく、提供するソフト面(サービスやコンテンツ)の費用や収支計画などを2つのグループに分かれて話し合いました。

最後は2グループがそれぞれ発表を行い、無事終了しました。1つ目のグループは空き家を使って中長期滞在施設を実施するという提案。雑賀崎には民泊施設が近年オープンしていますが、コミュニティが濃い漁師街のため中長期滞在ができ移住体験ができる場所を目指しています。2つ目のグループは空き家を使って複合施設事業を実施するという提案。はた売りで実際に購入した魚を捌けるレンタルキッチンやお土産屋さん、荷物の多い観光客が荷物を預けれるコインロッカーと雑賀崎の窓口になるような場所を目指していました。

最後に考えたプランを発表。緊張しながらも、2日間の集大成を発表してくれました

私も実際にまち歩きをしてみて、はた売りや細い路地空間など独特な景観が地域資源・コンテンツとして、とても面白いと感じたのでそれを生かせるような施設があればと感じました。2つとも学生ならではの新鮮視点がとても刺激的で、そんな場所があったら地域活性化に繋がると思いました。
ワークショップ自体はこれで終了ですが、これから雑賀崎はどんどん面白くなっていくこと間違いなしなので今後ともぜひ注目してください!