「環境は住人さんが創る。大家はそれを見守るだけ」
エンジョイワークス オオサカの萩原です。
突然ですが冒頭は、今回「香里団地 D51(デゴイチ)視察ツアー」に招待してくださった、UR都市機構 片岡さんのお言葉です。「大家と入居者さんが暖かい気持ちになることが良い不動産の方程式である」ことを信じて約8年かけて住人さんと築き上げた(現在も進行中)「香里団地 D51(デゴイチ)プロジェクト」を学びに大阪宅建の阪西さん、梶さんと3人で大阪府枚方市まで行ってまいりました。
※香里団地 D51(デゴイチ)→以降、「D51」と表記
大家と住人が共創する「D51プロジェクト」とは?
このプロジェクトは、築後50年を経過した香里団地(大阪府枚方市)のD地区51号棟(管理戸数70戸)で、ソフトとハードの両輪で「コト共有」にチャレンジした取り組みです。きっかけは、団地集約事業に伴い後付けエレベーターの設置が決まったことでした。この工事を機に同時に進められた「コミュニティー醸成」と「共用空間リノベーション」の取り組みがデゴイチプロジェクトです。
「四季を感じる豊かな屋外空間で、お住まいの皆さんのつながりを育む共用空間を創り出すことで、生き生きとした暮らしを引き出せるのではないか」と考えて始めたこのプロジェクト。8年前当初は住人の方々は無関心で反対意見もたくさんあったそう。それが今どうなっているのか?を知るために現地をご案内いただきました。
住人さんから熱烈歓迎!8年前が想像できない光景
D51は香里ヶ丘九丁目バス停下車すぐ。到着するやいなや住人さんを中心に結成された「香里キララクラブ」の皆さんより熱烈歓迎を受けました。視察ツアーに来る人がいると片岡さんより聞いていたようで、満面の笑顔&歌とダンス(舞い?)から視察ツアーがスタート。「この人たちが8年前にプロジェクトに反対してた姿が想像できん・・・」
“古くて新しい”団地ライフ「コミュニティー醸成」と「共用空間リノベーション」
片岡さんと香里キララクラブの方々によると8年前は共用空間も、住民コミュニティーも無かったそうです。印象的だったのは住人の意見がかなり反映されて共用空間が創られていたこと。最小限の予算かつ参加型で創られた空間は暖かい気持ちになること間違いなし!ここまで大家と住人さんのコミュニティーが築かれた共同住宅は珍しいと思います。
暖かい気持ちになれる賃貸住宅の方程式
視察ツアーの締めは、片岡さん、香里キララクラブのみなさんと共用部にてお菓子と紅茶を楽しみながら、プロジェクト開始当時から現在までの経緯などお話いただきました。大家(UR都市機構 片岡さん)と住人がここまで仲良く談笑する光景。驚きと同時にとても暖かい感情が芽生えます。私もこんな関係性が築ける住まいづくりをしてみたい!!
大家と住人で共創する「コミュニティー醸成」と「共用空間リノベーション」は、古くて新しい賃貸住宅の方程式なのかもしれません。
エンジョイワークス オオサカは今後もD51プロジェクトを応援いたします。
片岡さん、香里キララクラブの皆様、ありがとうございます!!
■今日のまとめ
若さを保つ秘訣は、「環境」と「コミュニケーション」だと痛感。