エンジョイワークス オオサカの萩原です。
今回はちょっと変わった記事ですが、大阪の歓楽街の一つ、北新地の本通りと永楽通りをつなぐ細い路地、「蜆楽筋(けんらくすじ)」をご紹介します。行ったことがない人は是非立ち寄ってみてください。

大阪の歓楽街 北新地にある妖艶なストリート

華やかな花街の賑わいを見せていた「蜆川」。しかし、明治四十二年の「北の大火」と呼ばれる大火事があり、その際に蜆川は焼け跡の瓦礫捨場となり、その後、大正十三年には全てが埋め尽くされ、残念ながら蜆川はその姿を消す事となります。当時の面影を残すこの小道は、「蜆川」と「永楽町」を結んでいることから蜆川の「蜆」と永楽町の「永」の一文字をとって「蜆楽筋」(けんらくすじ)と名付けられました。情緒あるこの小道は、キタのえべっさん「曽根崎恵美寿」が奉られており、今では北新地の新たな名所として多くの人に親しまれ、夜の賑わいを見せています。

「良縁萬来」のえべっさん。曽根崎恵美寿の社はすべて「ひばの木」が使用されています
狭い路地にはレトロな居酒屋が立ち並ぶ

女性の美と幸せを願う「曽根崎恵美寿」

“ 美しい寿を恵 ”と書く、曽根崎恵美寿には「北新地で働く女性がいつまでも美しく幸せであってほしい」との願いが込められています。水商売の言葉で、素敵な人と出会ったり、良縁に恵まれて寿退社することを「水あげ」と呼び、えびす様が“水から上がる”、すなわち“水商売から上がれる”と言われ、「無事に水あげが出来ます様に」とお参りされる女性が沢山いらっしゃいます。また、“水から”を“自ら”と掛けて、自分から上がれるということで“勝負に勝つ”、つまりは勝運が開け、縁起が良いとされています。

なんとも北新地らしい曽根崎恵美寿
なんとも怪しげな扉。でも入りたくなってしまう

■今日のまとめ
狭い路地と提灯はエリアリノベーションにおける最強ツールかも。
そして日曜日の新地はめちゃ静かです。