エンジョイワークス オオサカの落海(京都在住)です。
先日大阪市北区の中津で行われたイベント「カタログの無いものづくり展 vol.6」に参加してきました。中津といえばこのENJOYWORKS OSAKAトップページの背景にもなっている中津商店街が(一部の方に!)有名ですが、梅田からも歩ける距離でありながら、下町風情が残り、まだまだ伸び代を感じさせる面白いエリア。トップの写真は中津の街から撮影した写真で、原広司設計の梅田スカイビルが中央に見える。そんな中津を舞台に各地からものづくり企業が集結し、カタログでは表現しきれないような情報やモノの魅力を伝える、という趣旨のこのイベントは毎年恒例となっていて、今年は6回目とのこと。先日このイベントに足を運んできましたので、レポートします!

京都の阪急「烏丸駅」より電車に乗って、十三経由で阪急「中津駅」へ。梅田駅の隣とは思えないくらい小さく幅の狭いプラットフォームを歩き、北口改札へ。駅というより倉庫?を連想させる中津駅の雰囲気、なんともいえない昭和感を醸し出しています。
「カタログの無いものづくり展」では、15を超える各地のものづくり企業が出展していますが、どこか1箇所に大きな会場があるのではなく、中津界隈のあちこちに会場が散らばっているので、散歩しながらそれらを巡ることで中津の街の雰囲気も味わえちゃいます。

1つめの会場「西田ビル」へ



最初に向かった会場は、レトロ感溢れる西田ビル。地下にはビールの飲めるブルワリーも入っていて、チルなムードが漂っています。ここ西田ビルには昨年、建築パーツを扱う「toolbox」のショールームがオープンしたこともあり、空間系のクリエイティブな方々が訪れるようになりました。
私も仕事で良くtoolboxのお世話になっていますが、ショールームは初めてです。早速3階に登ってみるとネオンが光るBarのような入口が。これはワクワクしますね。中に入ると様々な建築パーツが並べられていて見るだけでも楽しい。



そんな中、今回のイベントのスピンオフ企画として、「天井スリットファン」の開発者・ホリベアソシエイツの堀部夫妻がいらっしゃったのでお話を伺うことに。堀部氏によるとキッチンにあるレンジフードは存在感があり過ぎるので、それを消すために換気扇を天井に埋め込む方法を考え、これまでの設計にも何度か取り入れてきたとのこと。そんな時toolboxの新商品開発企画にこのアイデアで応募してみたら、見事入選。コラボ商品として共同開発したのが天井埋込型の換気扇「天井スリットファン」です。これは画期的!誕生秘話をお聞きし、記念に写真もパシャリ。堀部さん、お話いただきありがとうございました。toolboxでは、これ以外にも建築家とコラボしてアイデア商品を共同開発するプロジェクトがいくつも動いているようです。

toolboxを後にし、今度は階段を降りて2階に。こちらは静岡から出展していた「オンザウォール」という塗り壁材を扱う会社のブース。アートのように見えるパネルも全て左官(漆喰)で仕上げているとお聞きしびっくり。実際に触ってみましたが、質感も素晴らしく、店舗のカウンターやドアなど、特別な空間で使ってみたいと思える商品でした。

すぐお隣は神奈川から出展していた「Demold(ディモールド)」という会社のブースで、板金で型を作り、様々な表情を生み出しています。確かな技術により、大きいものから小さいものまで何でもできますという頼もしいアピール。レンジフードなどもこんなので作ったらカッコ良さそうだなぁと妄想していました。

2つめの会場に行く前に、「中津商店街」に寄り道






西田ビルを出て次の会場に向かいます。その途中で通りがかったのが中津商店街です。商店街という割には非常に狭い路地で、シャッターの閉まっている建物も多いですが、昨今レトロな建物にレストランやブティック、美容院などの新しいお店が続々と入り始めていて、ポテンシャルの高さを感じます。活気があってこその商店街。今後の発展に期待です。(後編に続く)