エンジョイワークス オオサカの萩原です。
今回お届けしますのは、画期的な空き家・遊休不動産の活用事例です。
 

世界中どこでも農業を実現する会社

近年、持続可能な食料供給を目指す取り組みが注目を集めています。その中でも「植物工場」は、都市部でも農業が可能となる革新的な技術として期待されています。
今回、大阪を拠点に植物工場の普及を目指すスパイスキューブ株式会社を訪問し、最先端の農業現場を体験してきました。
その一部をお届けします。

20坪の室内でおこなわれる「IoT農業」

工場に一歩足を踏み入れると、清潔で近未来的な空間が広がっていました。栽培棚に整然と並ぶ野菜たちは、LEDの光に包まれながらすくすくと育っています。ここではIoT技術を駆使し、気温や湿度、CO₂濃度がリアルタイムで管理されています。
また、養液循環システムを採用しており、従来の農業に比べて水の使用量を大幅に削減している点が印象的でした。栽培されている野菜は、「レタス」「ソレル」「カラシナ」などなど・・・試食させてもらいましたが、どれも美味!

※最低10坪から事業可能だそうです

植物や野菜を育てる養液とCO₂濃度・湿度計測器
ソレル。フランス料理やイタリア料理によく使われるとのこと。初めて食べました
カラシナ。アブラナ科の野菜で名前の通り「ピリッとした味」
従業員さんは2名の交代制。研修を受ければ素人でも美味しい野菜を作ることが可能
メイン商品のレタス。みずみずしくて最高の味でした
お水と養液を循環させてつくる。循環式なので水道代はかなり節約できているとのこと

食品ロスと空き家の問題解決を実現!

スパイスキューブの植物工場は、環境負荷を最小限に抑えつつ、高品質な農産物を安定的に供給する仕組みを構築しています。無農薬で栽培されるため、安心して食べられるだけでなく、食品ロスの削減にも寄与しています。また、都会の空き施設を活用することで、遊休資産の再生という社会的な課題にも応えていると感心させられっぱなしでした。

出荷前のレタス。現在は個人でなく飲食店への提供をメインにされています

SDGSな不動産活用

そして気になること・・・「この事業は儲かるの?」ですが事業としては十分成り立っているとのことでした。
具体的な事業収益はお見せできませんが、キーとなるのは「賃料」。あまり高すぎると難易度は上がりそうです。
賃料が取れていない「空き家」・「廃工場」・「廃校舎」などで展開するには最適な事業であると思いました!

今回の視察を通じて、植物工場が私たちの未来における「食」のあり方をどのように変えていくのかを実感しました。都市部での農業という新たなチャレンジを牽引するスパイスキューブ株式会社。その挑戦に、今後も注目していきたいと思います。

世界中どこでも農業を実現 
スパイスキューブ株式会社
https://www.spicecube.biz/


■今日のまとめ
マヨネーズ持ってきたら良かった(笑)